紀元前2世紀から5世紀までのユダヤ教の師匠・師・先生・教師たちがおもにモーセの律法を中心に行なった口伝や解説をまとめたもので、ユダヤ教においては旧約聖書に続く聖典とされる有名な本です。古代ヘブライ語で「学習」「研究」を意味する「タルムード」は、ユダヤ系の人なら知らない人は誰一人いないくらい有名な書物です。世界におけるユダヤ人の成功は誰でも知っていると思いますが、ユダヤ人の成功を生み出しているのは、すべてこのタルムードの教えによるものとまで言われています。歴史上数々の迫害を受けてきたユダヤ人たちは、お金や品物、不動産などのカタチがあるものを手に入れても、奪われたら終わりという考えで、何よりも知恵を大切にしてきたとされています。この生きるための知恵について書かれた「タルムード」には、財産ともいうべき知恵がいっぱい詰まっていると言われています。誰にも奪うことはできない知恵は財産なのですね。ユダヤ人たちは、タルムードを読んで、これについての意見交換や問答を繰り返すことで、「なぜなのか」「自分ならこうする」と、多面的な視野や、独自のアイデアを生み出していくための基本なのだそうです。ユダヤ人の起業家はこういいます。「私は神は信じていませんし、息子にも強要していません。ですが、親から教わった『タルムード』だけは、今も子供にも常に読み聞かせています」。
ユダヤ系民族は、地球上の0.2%(1400~1500万人)しかいない民族ですが、世界中の富の50%は彼らが占めていると言われています。ノーベル賞受賞者もこのユダヤ人が全体の40%を占めています。もちろん有名人も数多くいます。ユダヤ人の血を引いている有名人のなかで、現代でもよく知られている人物には・・・イエス・キリスト、アインシュタイン、エジソン、メンデルスゾーン、ピカソ、スティーブン・スピルバーグ、カルバン・クライン、ラルフ・ローレン、ハリウッド俳優のダスティン・ホフマン、ハリウッド女優のナタリー・ポートマン、ポール・サイモン、アート・ガーファンクル、ボブ・ディラン、キャロル・キング、ビリー・ジョエル、デイヴィッド・リー・ロス、ポール・スタンレー、ジーン・シモンズ、エリック・シンガー、マクドナルド創業者のレイ・クロック、スターバックスの創業者のハワード・シュルツ、GAPの創業者ドナルド・フィッシャー、ゴールドマン・サックスの創業者マーカス・ゴールドマンとマーカス・ゴールドマン、Googleの創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、Microsoftの創業者ビル・ゲイツ、Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグなど、多すぎて書ききれないくらいいます。
タルムードの膨大な教えの中から、少しだけ紹介しておきますね。
01:小さな口約束も必ず守る
信頼とは、一度口にしたことを行動に移すことでしか築けません。ですから、どんなに小さな約束も必ず守らなければなりません。軽はずみな発言はしないことです。もちろん、できないことはキチンと断らなければなりません。断り方にもコツがあります。口約束くらいどうでもよいと考えている人は、この先もずっと信頼されることはありません。
02:いっぱい失敗してたくさん議論しよう!
タルムードには「もっともよい教師とは、最も多くの失敗談を語れる教師である。」と書かれています。ユダヤ人の議論では、失敗談を話し合うことが最も奨励される。「なぜ間違えたのか」、それを分析することで、正しい道が見つかると考えているからです。
03:お金は必要だ!
日本のように「お金は汚い」とも考えず、より現実的に見ている。心身とも健全でいるためにはある程度のお金が必要であると考え、「心の平穏は財布次第」など、お金にまつわる多くの格言が伝えられています。
04:知恵を手に入れるためには対価を払えろ
タルムードの説話には、知恵を手に入れるためには、お金という対価を払わないといけない、という一説があります。それは、対価なしで、賢明さは身につかないという教えであり、何かを失わなければ何も得られない、という戒めです。「無料だからラッキー!」とつい考えがちな私たちですが、それではどうも身につかないそうです。 |