南の島に派遣された靴のセールスマンの物語をご存じでしょうか?靴のセールスマンが2人、南太平洋の孤島を訪れました。目的はもちろん、靴を売ることです。でも島民を見るとみんな裸足なのです。そこでひとりのセールスマンはその日の夕方、会社に電報を打ちました。「誰も靴を履いていません。靴が売れる見込みは全くありません。」同じ頃、もうひとりののセールスマンは、会社にこんな電報を打ちました。「誰も靴を履いていません。靴はたくさん売れそうです。」この2人のセールスマンが見たものは全く同じです。しかし、その報告の内容はまるで正反対だったという話です。
この話は、同じ出来事でも、人によって、また見る視点によって、その意味は変わるという話です。この見方の違いがビジネスにおいては大きな差になるというひとつの例です。ものの見方とは、「目の前の出来事を、どうとらえ、どう意味をつけているか」ということです。「思い込み」や「固定概念」とも言います。私たちは、普段、無意識に目の前の出来事を判断しているので、これに気づくことができません。自分でも気づかないまま、自分の「思い込み」や「固定概念」を通して、物事を判断しています。例えば、「会社の上司に怒られた」と感じるのか、「会社の上司に教えてもらった」と感じるのか、それを無意識に判断しているのは自分です。カッコいい先輩に食事に誘われたら舞い上がるくせに、ハゲのおっさんから食事に誘われたらセクハラだと喚き散らしたりします。人間とは、何と自分勝手な生き物なのでしょう?私たちは、自分自身に、この判断に「思い込み」や「固定概念」が関係していないのかと自問自答する必要があるのかもしれません。
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