マナー、エチケット、モラル、ルールは、似ている概念ですが、これらの意味は少しずつ違います。「マナー」は、みんなが不愉快に感じないための行動規範のことです。守らなくても罰則はありませんが、社会的信用を失ってしまったり、常識がないと思われたりしてしまうかもしれません。食事の時に、口を閉じてくちゅくちゅ音を建てないようにしたり、肘をついたまま食事をしないこと、銭湯では湯船につかる前にかかり湯をすること、エレベーターに乗るときには、降りる人を待ってから乗り込むことなどです。「エチケット」は、自分の周りの人に対する思いやりや気遣い、礼儀作法、接し方のことです。マナーと似ていますがマナーと違ってエチケットは特定の個人が対象となります。呼ばれたら返事をすること、話す時には相手の目を見て話すこと、目上の人に敬語を使うこと、ちゃんとしなくてはならない場面ではきちんとした服装をすること、などです。「モラル」は、良心的な言動、善悪の概念に基づいた道徳、倫理的な精神のことです。人によってモラルの内容は少しづつ違います。個人個人の善悪の判断基準に基づくものですから、相手がこだわっているツボを察知して行動することが求められます。嘘をつかないこと、約束を守ること、自分の話ばかりしないで、人の話もしっかりと聞くこと、人に何かをしてもらったら、何か恩返しをすることなどです。「ルール」は、組織を維持するために個人個人が控えるべき決まり事です。社会全体をきちんと機能させるために、それにかかわる全員に対して要求されるものです。個性的な言動を差し控えなければならない場面であって、個人個人ではなく、集団全体のためにルールは決められているものです。学校には学校のルールがありますし、自転車や車などに乗る際にも、こうしてはならないという決まりがあります。マナー、エチケット、モラル、ルールを理解していないと、他人から嫌がられたり、嫌われたりするものです。それを放置すると、みんなからいじめられたり、自分の周りから人がいなくなって寂しい思いをすることになりますから、気をつけましょう。人と違った個性的な言動をすることはとてもいいことですが、マナー、エチケット、モラル、ルールを守ったうえで、自分の個性を表現するというのは、とても難しいものですね。 |