店舗や工場などを最初に用意しなければならない業種では、基本は借金から始まりますので、同時に返済計画を用意しておく必要がありますが、サービス業の場合には、今の時代にはあまり無理して大きな店舗を作るのはスタンダードではありません。サービス業では、100万円の売上をとるには、ビジネスプランもいろいろです。同じ売上ですが、1万円の客単価の場合には、100人を毎月集客しなければなりません。でも、客単価が2万円なら同じ売上を獲得するのに、客数は半分の50人でOKということになります。客単価10万円なら、月にたったの10人を集客するだけでいいわけです。とてもシンプルですが、客数×客単価の公式に当てはめて考えるのが基本です。客数でも客単価でも、どちらか一方が2倍になれば、売上も2倍になります。ですから、このどちらを増やす段階にあるのかを判断しながら、キャンペーンを組んだり、打ち出し方を変えたりしていくのが経営です。サービス業では、常に利益ベースで赤字にしないような対策が必要になります。一般的に、客単価を高めに設定するには、それなりに美しい店舗を準備する必要があります。そうでないなら、自分自身のヴァリューをあげて特別感を出していくという方法もあります。安売ビジネスは、やってもやっても利益が出にくい状況に陥りがちです。安売りビジネスは大資本が仕入れコストを下げるために行う手法ですから、個人で起業する場合には避けるのが無難でしょう。やり方は本当にさまざまですが、事前準備の段階でこのあたりを徹底的に分析しておくことが大切です。 |