資本主義には、資本家と労働者が存在します。 資本家は生産手段を持つ人、労働者は生産手段を持たず資本家に労働力を提供する人のことです。資本家は富を生み出す仕組みを作ります。労働者は自分の労働力を提供します。労働力を提供するということは、自分の自由な時間を削って労働力を提供し、その対価をもらいます。
資本主義は、18世紀後半にイギリスで始まった産業革命によって確立されました。産業革命では、工場制手工業から工場制機械工業への移行が起き、資本家と労働者の区分が生まれました。資本家は工場を建設し、機械を導入して商品を生産・販売し利潤を得ることができました。この効率的に利潤を得ることができるしくみを資本主義と呼びます。日本における資本主義の誕生は、明治維新がきっかけです。明治維新とは、明治初期に日本を近代国家にするために行われたさまざまな改革のことです。
もっと昔、お金がなかった時代は、物々交換の時代でした。そうした直接取引では、不便なことも多かったために、お金というものを介在させるようになりました。お金自体が次第に力を持つようになって、皆がお金を欲しがるようになりました。ですから、今の世の中はお金教の信者ばかりです。お金があれば欲しいものが手に入り、お金をあげると言えば、みんながあなたに従うようになります。このような資本主義の世界では、資本家は労働者を雇うかどうか自由に決めることができます。辞めさせることもできます。こうしてどんどん資本家が力を持つようになり、貧富の差が拡大します。
時代は常に変化しますが、資本主義の世の中はこれからもきっと続くでしょう。近年、確かにベーシックインカムなどの社会主義的なさまざまな議論がなされています。資本主義がいいか悪いかは別として、世界的に見ても最低でも今後数百年間は資本主義という経済システムが終わることはないと思います。資本主義では、個人が自由に土地やお金・道具などを持ち、商売ができます。商売が続くかどうかは、世の中のニーズに対応し続けられるかどうかにかかわっています。時代の変化に適さなくなった商売は淘汰されて消えます。それでも時代は常に変化していますので、変化の中から新しい需要が生まれ、それをとらえて新しく起業する機会が生まれます。過去百年の歴史を振り返っても、起業の機会がなかった時代というのはありません。起業するには、世の中のニーズをいち早くキャッチして、望まれるサービスをいち早く始めた人が勝ちます。
資本主義の世の中で勝ち組になるには、資本家になるしか方法はありません。そのためには、銀行からお金を借りるか、投資家からお金を集めるしか方法はアなかったわけですが、最近では、少しづつ変化の兆しもみられるようになってきました。SNSで有名になれば、いくらでも稼げるようになりましたし、クラウドファンディングで事業を応援してくれる人を集めれば、お金を集めることができます。つまり、大きなリスクを負うことなく自分でビジネスを始められる時代になりました。やる気とアイデアさえあれば、スタートアップして自己実現が図れる時代になりました。この変化は百年前には考えられなかった大きな変化です。資本主義はまさに弱肉強食の世界ですが、物事が起こる前に先を見越す力や先を見抜いて行動する能力さえあれば、成功することができます。
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