「自分はこんなに頑張っているのに評価されない」と嘆く人がいます。でも、そもそも自分なりに頑張ればいいわけではありません。自分が自分を頑張っていると評価するのは勝手ですが、本来、評価というのは、他人があなたの価値を判断することであって、自己評価という言葉は、後から作られた造語です。自己評価など全く無意味なことです。
人間は褒められれば嬉しいものです。「他人から自分を良く評価されたい」と思うのは、至って自然な感情です。でも、評価されたいと思うなら、「自分なり」という感覚を引っ込めるべきでしょう。新入社員が陥りやすい「5月病」というのがありますが、まさにこの心理が働いています。求められていることをきちんと理解できていないまま、頑張っているのに評価されない・・・と退職を考える気持ちのことです。「自分のことを評価されたい」と言っておりうちは評価されない!と言われますが、まさにこのことを言っているのですね。
まあ、評価のことを考えずに無心に一生懸命やることです。何度言われてもやらないのは愚の骨頂ですが、言われてからやるのは当たり前のことです。評価されたいなら、言われる前にやることです。そのためには、普段から相手の立場で考えるようにすること。相手の思いを理解することが大切です。これを「慮る」といいます。言葉の表面だけでなく、その裏に込められた真意を読み取ろうとすることです。
できる人になりたいなら、相手のニーズを先読みし「相手が何かをして欲しい」と思う前に先回りして行動することで、相手は「自分を理解してもらえた」と感じるものです。いわば相手は常に、こちらの能力や誠実性を試しているといえます。
上手く読み取れないという場合には原因があります。多くの場合、勝手な固定観念が邪魔しているからです。他人を色眼鏡で見ていたり、心の中でどうせ〇〇だろ!と決めつけていたりするものです。自分を無にして、真っ白な心持ちで相手に向かうと解決策を見つけられるものです。時に、自分の気持ちを殺してみて、フラットな視点を持つように努力することが必要です。自分の感情に振り回されていると、相手を慮ることができません。冷静になって、よく観察することです。自分に何が求められているのかを冷静に考え直すことです。これができれば、会社に勤めても、自分で起業しても必ずうまくいきます。 |