ギバー・テイカー・マッチャー診断は、アメリカの組織心理学者アダム・グラント氏が提唱した、人間の思考や行動を3つのタイプに分類した診断です。
・「テイカー」=「自分が何をしてもらおうか」と考える人。
・「ギバー」=「他人に何をしてあげようか」と考える人。
・「マッチャー」=「他人が何かしてくれたら、私も何かしてあげる」と考える人。
ギバーは、「貢献したい」という気持ちが強い人です。他人を助けることで喜びを感じる人です。常に他人を中心に考え、相手の求めていることや、やってほしいことが何かを考えて相手を喜ばせようとする人。自分が受け取るよりもそれ以上に相手に何かを与えようとする人のことです。
テイカーは、「見返りを求める」という気持ちが強い人です。常に自分を中心に考え、相手の必要性よりも自分の利益を優先する人。与えるより多くを受け取ろうとする人のことです。テイカーは報酬を得ることがゴールになっているため、それ以上のことをする気がおきません。想像力を働かせて相手の求めることや喜ぶことを考えることができません。テイカーは、他人から嫌われてしまったり、孤立してしまったりする可能性があります。
マッチャーも「見返りを求める」という気持ちが強い人です。テイカーとの違いは、損得のバランスを重視する公平性を持っているということです。常に与えることと受け取ることのバランスを取ろうとするタイプなので、「これだけのことをしてもらったから、私も同じくらいお返ししよう」と考えて打算的に行動します。先に何かをしてもらってから与えることを考えるパターンか、後で何かをしてもらう約束を取り付けてからでしか行動をしないというパタンになります。上手くいけば、対等な関係を築くことで安定した人間関係を築くことができますが、損得ばかりを気にしている利己的な人とか、常に打算的な考え方しない人と見られてしまう可能性もあります。
テイカーは、SNSに投稿する時も、義務感に追われて内容を吟味することもなく作業として投稿するだけだったり、自分がこう思われたいと気持ちが先に立った内容を投稿するため、結果的にあまり閲覧されなかったり、フォロワーが増やせなかったりするものです。これに対して、ギバーは、相手が求めるものは何かと考えた内容を投稿するため、フォロワーが増えやすく、バズる可能性が高くなります。
結果として、テイカーよりもギバーである方が、ビジネスでも結果を出しやすく、成功する確率が高いと言えます。ただし、注意点もあります。ギバーには大きく分けて2つのタイプがあります。ビジネスにおいて最も損をする「自己犠牲型ギバー」とビジネスで最も成功する「他者思考型ギバー」です。「自己犠牲型ギバー」は、他人に与えることに喜びを感じますが、自分の利益を犠牲にしすぎる傾向があります。他人に利用されてしまったり、疲弊したり、搾取されたりしてしまう可能性があります。「他者思考型ギバー」は、他人に与えることに喜びを感じますが、自分の利益も大切にします。他人から感謝されることで、満足感を得ることができたり、他人と良好な関係を築きやすいものです。
今までがどうであれ、ギバーになって過ごすことはスタートアップ起業のための最重要課題です。つまり、相手が何を求めているのかを想像力を働かせることは、成功するために最も有効な日常訓練であると言えますす。相手が心の底から求めているものがわかれば、それはすなわちビジネスにおいても、相手の欲しがるものを提供できるということになります。ギバーになることは、結果として、あなたが成功するための一番の近道に他なりません。
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